やぁ
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2015年 03月 01日 Sun
違え

tinker_20140811214721a43.jpg

■進行状況
約40kb 90%

今まで貯めてた分の解放フェア実施中。
肉付けしてAA足せば投下できる状態です。
新しい棺桶がまた出てきます。

来週の日曜日に投下できればしたい、という状態です。
Comment
≪この記事へのコメント≫
日曜日の投下待ってます

Ammo→Re!!のようです。Tinker!!編第三章と読みました。
その日、エラルテ記念病院に勤めている医師や看護師にとってはいつものような代わり映えのしない日常の始まりになるはずだった。
しかし、その日は珍しく朝からエラルテ記念病院に急患が運び込まれたことに始まり、ティンカーベル北部の島、グルーバー島を含む島の出入りが禁止されたことをテレビやラジオで知った医師や看護師たちの間で話題に上がり、口々に語られた様々な憶測が噂になり、元の話に尾びれがついて広がっていく。
病院内で様々な話題が上がるが、今日、船上都市オアシズがティンカーベルの港に入港したこと密かに話題になっていた。
一目見たいと十五階建てのエラルテ記念病院の屋上からオアシズを見ようと数人の医者が集まっていた。その中の一人のであるカールに・クリプトン―――(,,'゚ω'゚)はオアシズの堂々とした姿に息を飲むと同時に自分もあの船に乗ってみたいと、羨望の眼差しで見ていた。
声をかけられたことに気づいたカールが振り返ると同僚のカンイチ・ショコラが―――( "づ)そこに居た。手すりに凭れ掛かりカールの横に立ったカンイチは手に持っていたファイルをカールに手渡してきた。
手渡されたファイルを開いて中を見れば、普段からカールが見慣れているカルテだったが、数点、妙な所があった。このカルテには患者の写真、患者の名前の記載がない。
何だこれは? とカールがカンイチにファイルを突き出すと何でもないようにそのファイルに入っている患者の術後管理は君だとのたまった。
カールが普通は手術を担当した医師がそのまま患者の管理を担当することになっているはずだと指摘したが、カンイチは言葉を濁した答え方しかしなかった。
歯切れの悪いカンイチの言葉でなんとんく状況を察したカールが患者の術後管理を引き受けた。

患者が入院している病室の場所を看護師から聞き出したカールはカンイチから受け取ったファイルに入っているカルテを読みながら病室に向かって歩いていた。
読み直している最中に気づいたことだが、この患者の職業は刑事らしい。
何で刑事が? 疑問が頭をよぎったが、いくら考えても答えが思いつくことない。医者の仕事は一人でも多くの患者の命を救うこと、頭をこねくり回して答えを探すのは探偵の仕事だ。医者のやることじゃない。
目的地についたカールの前には黒服を着た二人の男がカールを威圧するように目線を逸らさずにカールの一挙手一投足を見ていた。カールが少しでも不審な動きをすればまたたく間に組み伏せられるだろう。護身術を嗜んでいるカールでも本職の人間には勝てない。
カールはあの患者は一体何をしたんだと思わずにはいられなかった。
黒服の男たちにカールのネームプレートを提示、ボディチェックを受け、患者が目を覚ましたら教えるようにとカールに指示し、病室の中に通された。
そこは音が外に漏れないように防音が施された病室。患者は麻酔がまだ効いているのか規則正しい寝息を立てていた。
患者のバイタルをチェックしようとカールが近づくと、それを静止する声がかかった。
思わず足を止めてしまったカールの目の前にはベッドから起き上がっている患者の姿があった。驚きに声を上げようとするカールを落ち着かせ、静かに話せと指示してきた。
カールが了承たのを確認した患者がいの一番に聞いてきたのは今現在ティンカーベルで起こっている出来事の情報と食事のリクエストだった。
しかもリクエストがステーキで目が覚めたばかりの患者が食べるものじゃないと内心で驚きながら、カールが知っている範囲の情報を話した。
順番が逆になってしまったと思いながらカールは患者にネームプレートを見せながら自己紹介をしたが、患者の反応は素っ気なくトラギコと名乗るだけで、言いたいこと言ったとばかりにトラギコは横になった。
取り付く島もないカールは病室に備え付けられている電話で食堂にリクエスト通りの注文を済ませて病室を出た。
病室の前で見張っていた黒服の男たちがトラギコのことについて聞いたが、カールは彼等にトラギコは既に目を醒ましていることを意図的に告げなかった。
彼等の問いかけにカールはまだ麻酔が効いているから目覚ますのに時間がかかることと、患者の容体は安定していることを告げてカールはそこから去っていった。
カールは嘘をついたことに人知れず驚いたが、不思議と罪悪感はなかった。

昼を少し過ぎた頃カールはトラギコのリクエスト通りのステーキを台車で運びながら病室に運んでいた。病室の前につくと黒服の男たちの他に別の人物がいた。
その人物がカールに気がつくと、こちらに近づいてきたのはスーツを着た女性に担当者か? と問われカールがそうだと答えると同行すると言って付いてきた。
注文通りのステーキを持って中に入る音で気がついたトラギコがベッドから起き上がってきた。
しかしトラギコは、カールと連れの女性を見た瞬間から態度が一変し、敵意むき出しでその女性を睨みつけていた。トラギコの口からは女性の名前がライダル・ヅー―――瓜゚∀゚)という名前がわかっただけでトラギコとヅーがどんな関係まではわからなかったが、一触即発であるという状態には変わりなくヅーの言葉次第ではトラギコが飛びかからん勢いだった。
しかしヅーはその状態に気づいているのか気づいていないのかわからない態度でトラギコと接している。カールはそれを見ていることしかできない。埒が明かないと踏んだヅーは出直すと言って病室から出ていった。
親の敵を見るような眼差しでヅーを見ていたトラギコはその姿が見えなくなると怒気を抜かれたかのようにおとなしくなりカールからトラギコはステーキを受け取り食べ始めた。
トラギコの変わりように驚いて驚いているカールを横目に、トラギコは自分の荷物が何処に有るのかを聞いてきたので、カールは別の場所で保管されていると教えると、トラギコは渋い表情を浮かべていたが、ステーキを食べる作業に戻ってるトラギコにまだ仕事があるので、と言ってカールはトラギコの病室をあとにした。
病室を出て自分の仕事に戻ろうとしたカールの肩を掴んで呼び止める者がいた。振り返るとさっきまでトラギコと話していたライダル・ヅーだった。
何か用ですか? 問いかけるとヅーはトラギコに荷物のことを聞かれても絶対に場所を教えるな、とカールに釘を刺す有無を言わせないその眼差しに威圧感に満ちていた。
言いたいことを言ったヅーはカールの開放して帰っていった。ヅーの姿が見えなくなるとそれまで沈黙を守っていた黒服の男たちはカールにライダル・ヅーの評判と人となりについて教えてくれた。警察庁長官の秘書であることと、予算編成権を握っている彼女はもれなく一部の警察官から嫌われていることを。
カールは早々と話を切り上げナースステーションへと向かった。

カールは看護師から渡されたカルテにチェックを入れていると、別の看護師が例の患者が用があるとカールを呼び出した。
一体自分に何の用がるのかと足早にトラギコががいる病室に向かうと扉の前には黒服の男たちが壁に見慣れぬものが立てかけられていた。
黒いコンテナは重量感があり、存在を主張していた。カールはそれが棺桶であることがわかった。棺桶に目が向いていたことに気がついた黒服の男たちは万が一ですと言っていた。
彼等に挨拶を済ませ、カールがトラギコが居る病室の中に入ると、開口一番に自分の荷物の在り処と今から病院を退院すると言い出した。
とんでもないことを言い出したトラギコにカールは無茶だ、と思いとどまるように説得してもトラギコはカールの話を聞き入れなかった。
平行線をように交わることない二人の主張にトラギコは話を打ち切った。カールを見るトラギコが目には失望が浮かんでいた。一先ずトラギコが思いとどまったことに安堵していたが、医者としては正しいことをしたのに、カールの気は晴れることがなかった。
医者が疲れていた顔をしてら、患者が不安がってしまう。顔を数回叩いて気持ちを切り替えた。
遅めの夕食を同僚たちと机を囲んでとっていると、どこからか異臭が漂ってきた。最初は料理人が作っている最中に何かを焦がしたかと思ったいたが、同僚がおまえの食ってる料理じゃないのか? と茶々を入れると同時に報知器が鳴り出した。
報知器が鳴り出したということは、何処かで建物に火の手が上がっているということ。
カールたちはその音を聞いた瞬間には、食堂を飛び出し、近くにいる看護師に患者を避難させろと指示を飛ばしカールも患者を避難させる作業に加わった。
騒ぎを聞きつけてやって来た黒服の男たちが背中に背負っている棺桶を纏って患者の避難作業に加わってくれた。カールはありがたいと思った。彼等がいれば効率が上がる。
カールが何気なく窓を見ると炎が建物を半分以上以上飲み込んでいた。火の周りが早いと思いながら、カールは額の汗を袖で拭った。
はっ、となったカールはもう一度窓を見た。火が新たな建物に燃え移ろうとしているのが見えた。彼処にはトラギコがいる病室がある。だが彼は介助なしでは満足に動けない。

あのままにしておくのは危険だと判断したカールがトラギコのいる病室へ走り出した。
病室にたどり着いたカールは乱暴に扉を開けると、トラギコは平静そのものだった。無事だったことに安堵したカールの耳にトラギコはカールに荷物の在り処を聞いていきた。
火の手がすぐそこまで迫っているというのにどうしてそんなふうに振る舞えるんだと思っていると驚いた。
直ぐ近くまで火の手が迫っていることを鑑みて、トラギコの希望通りに院長室の奥にある
保管室に向かった向かった方が建設的だと判断したカールはトラギコを背負って歩きだした。
燃え盛る病院をカールは駆け足で歩き院長室ついた時、何かが爆ぜる音に聞こえたカールと銃声だと判断したトラギコは違って聞こえたらしい。トラギコは急いだほうが良いと言うとカールはペースを上げ、保管室に向かった。
保管室に到着したと同時に誰かの悲鳴が聞こえたが、トラギコはやるべきことに集中しろと謂れ、カールはトラギコの荷物が保管されているロッカーに着いた。カールが暗証番号を入力し、解錠音が聞こえロッカーを開けてトラギコに荷物を渡したのと同時に、金庫室が揺れ、壁を突き破る音を聞いた二人は院長室まで戻ると未知の棺桶―――(:::○山○) がいた。

(:::○山○)

(=゚д゚)

炎に怯えるカールの前に立ち、炎を自在に操る棺桶の前にこれが自分の役割だと、何の迷いなく棺桶と対峙するトラギコ。
無茶だと引き止めるカールにトラギコは「覚悟ってのはな、行動が伴って初めて意味を成すラギ!!」と言ったトラギコの覚悟という言葉にカールは医者になった時から自分に言い聞かせてきたことがあることを思い出した。
患者の命に目を背けず向き合う覚悟は有るか?
例え患者の意に背くことになっても、毅然と患者と向き合う覚悟は有るか?
羨望の眼差しをトラギコに向けていた理由がわかった気がした。
トラギコの奔放な振る舞いが目につくが、それは仕事に向き合い、貪欲なまでに仕事に取り組む姿がそう見えるだけ。
トラギコは目の前の棺桶からカールを逃がすことで、引いてはカールがこれから先多くの命を救うことに繋がると考えた。
カールを無事逃がしたことで死ぬことになってもただで死ぬ気は無い。
早く逃げろとカールを急かすが、その場に縫い付けられたかのように動けないカールはトラギコが作り出したチャンスを活かすことが出来なかった。
トラギコがカールに馬鹿野郎と怒鳴りつけてもカールはトラギコと一緒に逃げるというを考えを変えなかった。
トラギコの提案は分かる。一つの犠牲で多くの命を救う、その正しさも。
でも医者としてもカールは目の前の命から目を背けることを良しとしなかった。命と向き会えない医者 患者は救えない。カールはこれから救う命よりも、目の前に命を救うことを選ぶ。
カールは医者だ。医者は患者を見捨てることができない。銃弾を撃ち尽くしてしまった拳銃からこれ以上弾は出ない。
炎をまとった棺桶がトラギコたちに向かってにじり寄ってくる中で早く逃げるように急かすトラギコの姿に燃え盛る部屋の中でカールは叫んだ。
カールの叫びに呼応したのかように現れた男を知っているのかトラギコはエクスト―――<_プー゚)フ と呼んでいた。応えることなくエクストは棺桶―――似`゚益゚似をまといトラギコたちにここから逃げるように促した。

燃え盛る病院から離れ、熱風を背中に感じながらカールはトラギコに肩を貸して暗い病院の敷地を歩いていた。
病院からけたたましく響くサイレンを聞きながら歩いていると、トラギコが礼を言ってきた。
病院であった時のようなどこか突き放すような物言いから、砕けた言い方に変わっていた。
医者としてのできることをしたと言うカールの内心はトラギコに認めてもらえたことに喜びを感じていたが、それが表情に出たらトラギコに誂われるだろうな、とカールは気を引き締め―――。
背中をペンか何かに押し付けられたかのような感覚を感じた、トラギコに異変を気取られないように振る舞いたかったが、急速に体から力が抜け自力で立っていられなくなり地面に崩れ落ちる。トラギコがカールを抱きとめて背中を確認するが彼の表情は芳しくなかった。
トラギコの手が血に染まっているのを見たカールが銃に撃たれたことを悟ると、カールは燃え盛る病室のやり取りを思い出した。
―――命を狙われている。霞む意識の中でトラギコがこれ以上此処に留まるのことが危険と感じたカールは早く逃げてくれ、と懇願する。短時間で手が血に染まる出血量では自分は助からない。自分に正直に生きることの素晴らしさを教えてくれたトラギコを此処で死なせるわけにはいかない。
なおも話しかけてくるトラギコはカールの手を掴む。
手に感じるカールの力が弱々しいことにトラギコは長くは持たないと悟っても話し続けるトラギコは無意識のうちに彼の名前を呼んでいた。
最後に名前で呼ばれたカールは嬉しそうにトラギコに笑いかけて息をひきとった。
トラギコがカールの手を強く握っても彼はトラギコの手を握り返すことはなかった。
2015/03/02(月) 15:23:09 | URL | 名無し #-[ 編集]
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